要旨

要 旨
 港湾地域強震観測では、SMAC-B2強震計およびERS強震計を用いて、地震動の加速度を記録している。最大加速度が50gal以上の記録は、0.01秒間隔で振幅を読取り数値で表わした数字化記録として、港湾地域強震観測年報に収録されている。近年、これら数字化記録の活用分野が拡大し、より精度の高い記録が要求されるようになった。また、加速度の記録から、速度、変位を求める必要性も生じた。これらの要請に対応するために、数字化方法を検討し、従来の方法を改良した。また、数字化記録の誤差について定量的検討を行なった。強震計の振動数特性を補正し、加速度記録から速度および変位を求める方法を定めた。ここに示されている数字化、補正、および速度・変位の計算の方法は、1976年以降の記録に対する港湾地域強震観測年報から適用される予定である。

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